株式投資が「財産づくりの王様」と言われる理由

今回は、株式投資が「財産づくりの王様」と言われる理由を探ります。※本連載は、さわかみホールディングスの代表取締役で、日本における長期運用のパイオニアとして知られる澤上篤人氏の著書、『これが長期投資の王道だ』(明日香出版社)より一部を抜粋し、株式「長期投資」の極意を紹介します。

「投資価値そのもの」が高まっていくのは株式のみ

株式投資は企業の利益成長に参加することである。企業が利益を拡大させれば、配当金を増やしたり、内部留保を高められる。それだけ、投資価値が高まり、株価の上昇も期待できる。つまり、株主の投下した資金が大きく育ってくれるわけだ。これが、株式投資の基本である。同時に、「株式投資が財産づくりの王様」といわれる一番のポイントとなる。

 

世の中にはいろいろな投資対象商品がある。その中で、投資価値そのものが高まっていくのは、株式のみである。

 

債券・株式・商品など投資対象となるものは、いずれもその時々の金利水準とのかねあいで価格が決まっていく。あとは、マーケットでどれだけ人気化するかどうかだ。金など貴金属も同様である。

 

ところが株式だけは、プラス・アルファがついてくる。企業の利益成長という「固有価値の高まり」が、株価に上乗せされるのだ。

 

企業の利益積み増しという投資価値の高まりがある分だけは、間違いなく他の投資対象を圧倒するリターンがもたらされる。だから、株式投資は財産づくりの王様といわれるわけだ。

株価は企業の利益成長だけで決まるわけではないが…

もちろん、企業の利益成長だけで株価が決まってくるというわけではない。なにしろ株式市場への参加者は多種多様で、ありとあらゆる価値観や利益目的を持ち込んでくるものだから。

 

そこで、次回からは株式市場にどんなスタイルの投資家たちや投資手法が顔を出してくるか、サラッと洗い出してみよう。

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さわかみホールディングス 代表取締役

1971年から74年までスイス・キャピタルインターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後、80年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問を設立し、99年に日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を運営している。同社の投信はこの「さわかみファンド」1本のみで、純資産は約3000億円、顧客数は約11万5000人を超え、日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めている。

著者紹介

これが長期投資の王道だ

これが長期投資の王道だ

澤上 篤人

明日香出版社

長期投資の第一人者が「本物の株式投資」実践法、その全てを初公開! 構想に8年をかけた「長期投資、実践の書」がついに完成。本書は、これまで踏み込んでこなかった長期投資の考え方から実践法まで、余すところなく解説。株…

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