バリ島で「ヴィラ」の経営をする場合、どんな立地が有利なのでしょうか? 人気の高い場所には当然メリットがありますが、それ以外の場所が狙い目になることもあります。今回は、バリ島の不動産投資における、立地選定の考え方について見ていきます。

外国人からの人気が高い「ヴィラ」の3つの条件

土地価格と比較して、賃料(宿泊費)が高いエリアで収益不動産を持てば、高い利回りが期待できるわけですが、バリ島の場合、例えばウブドゥというエリアがそれに該当します。

 

バリ島で外国人から人気が高い(高い宿泊費が取れる)ヴィラは、次の3つの条件を備えています。

 

 

1 景色がいい(海、田園風景、ガーデン)

2 便がいい(街、海、田園、学校などに近い)

3 建物の間取り、デザインがいい

 

いずれの場合も、空港から1時間以内というのは絶対条件ですが、それに加え、簡単にいえば、ビーチか田園風景か、どちらかに近い必要があります。バリ島を訪れる外国人のニーズは、ヴィラに関しては、そこにあるということなのです。

海沿いは人気だが、地価が高く建築コストもかさむ・・・

さて、ビーチと田園では、どちらの土地のほうが希少性が高いでしょうか。もちろん、ビーチでです。

 

バリ島でいう田園風景とは、棚田のことなので山を指します。バリ島は火山島なので、バリの地形は海岸を除くと山が多く、田園というのは、それこそどこにでもありますが、それに対して、海沿いの土地は限られています。

 

山の土地より、海に近い土地のほうが少ないから価格が高い。

価格が高い海に近い土地にヴィラを建てれば、イニシャルコストが高くなる。

山の場合は、土地の価格が安いから、イニシャルコストは低い。

 

では、賃料、宿泊費についてはどうでしょうか。年単位の長期にわたって賃貸する場合は、賃料は土地価格に概ね比例しますが、短期の旅行者の場合はそれほど変わりません。

 

となると、イニシャルの低い山(田園風景)のヴィラのほうが利回りが高いのです。もっとも、ヴィラの価値は利回りだけで決まるわけではありませんから、どちらがいい、というわけではないのですが・・・。

 

ただ、イニシャルが低いということは、物件価格も安くできるから購入しやすい、つまりは売りやすい、ということはできます。

 

そこで資金がある人にオススメしたいのは、「開発」です。10~30アール(1000~3000㎡)の土地を買って、複数のヴィラを建築します。それをスミニャックあたりでやろうとすれば、かなりのコストがかかりますが、ウブドゥならそれほどでもありません。

 

土地も建物も、まとまればコストは割安になります。

 

特にウブドゥは、田園風景だけでなく、芸術やスピリチュアル好きな人がいて、リピーターがとても多い場所。利回り物件として所有してもよし、転売してもよしです。

 

 

とはいえ、ヴィラ選びは好みも大切。前述の通り、利回りだけがすべてではありません。自分が滞在するならスミニャックかチャングーがいいな、とか、サヌールが居心地がいい、などはアリだと思いますし、将来の資産価値なども大切な要素です。

 

私なら、オシャレで威張りのきくスミニャック、居心地のいいサヌール、利回りのウブドゥ、それぞれを持つのがいいかなと思います。ヴィラを所有する理由は、自己使用、利回り、転売など様々ですから、目的をハッキリさせて検討してみてはいかがでしょうか。

本連載は、株式会社IINの代表取締役・三浦純健氏のブログ「バリ島海外不動産投資入門」から転載・再編集したものです。
その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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