Trump Tower Waikiki――オープン以来の「リセール」の状況

前回は、ハワイ不動産購入における「公証手続」について取り上げました。今回は、ハワイのホテルコンドミニアムとして著名な「Trump Tower Waikiki」のオープン以来のリセールの状況などをご紹介します。

Trumpの名を冠したホテル・宿泊施設は世界に13存在

第45代アメリカ合衆国大統領になり、何かと話題のDonald J Trump。日本においてはそこまでの知名度はありませんでしたが、2009年に「Trump International Hotel Waikiki」をオープンしてからは富裕層の間では名の知られた存在になりました。もともとTrumpに関しては「不動産王」というイメージが強いと思いますが、Trumpの名を冠したホテルはいくつあるかご存じでしょうか?

 

【アメリカ】


New York × 2(https://www.trumphotels.com/central-park)(https://www.trumphotels.com/soho
Washington, D. C.(https://www.trumphotels.com/washington-dc
Waikiki(https://www.trumphotels.com/waikiki
Doral Miami(https://www.trumphotels.com/miami
Chicago(https://www.trumphotels.com/chicago
Las Vegas(https://www.trumphotels.com/las-vegas
Virginia(https://www.trumphotels.com/albemarle-estate

 

【カナダ】


Vancouver(https://www.trumphotels.com/vancouver

 

【中米】


Panama(https://www.trumphotels.com/panama

 

【ヨーロッパ】


Ireland(https://www.trumphotels.com/ireland
Scotland × 2(https://www.trumphotels.com/turnberry)(https://www.trumphotels.com/macleod-house

 

2017年9月現在、世界に13のホテル・宿泊施設があります。上記のうち、New York、Chicago、Waikikiの3つのホテルは、2017年度の「Forbes Travel Guide Five-Star Hotel Award」において「Five-Star」の称号を獲得しています。

 

Trumpはこれらのホテルを全て「所有」しているのかというと、実はそうではありません。「Trump Tower」というと、Trumpが造ったと思われる方が多いかとは思いますが、Waikikiをはじめ、実際にホテルを建築する際には別のディベロッパーが存在し、その完成した物件に対して「Trump Hotels Collection™」(ライセンス契約)の冠をつけ、「Hotel Management Agreement」(マネジメント契約)により、その後のホテルオペレーションを提供する、という仕組みを取っているものが多数あります。

 

ディベロッパーサイドとしては造ったホテルを不動産として分譲するにあたり、Trumpのブランドという付加価値をつけて分譲ができ、その後のオペレーションに関しても「Trump Hotels Collection™」の「Five-Star」クラスのサービスを提供する、ということで顧客満足を図ります。

 

Trumpサイドはブランド供与によりディベロッパーが分譲し収受した売上の数パーセントをFeeとして受け取り、その後のホテルオペレーションによる利益の一部を受け取る、という仕組みです。当然ホテルオペレーションから生み出される収益の大半は不動産として購入をしたオーナーへ入りますが、マネジメントのFeeをチャージするということになります。

 

これは「Trump Hotel」のみではなく、「Four Seasons」や「Marriot」など、世界的なホテルブランドでは一般的な手法ですが、日本ではまだあまり馴染みの無い仕組みかもしれませんね。

Trump Tower Waikikiの60%は既にセカンドオーナー

さて、そのホテルブランドを冠したホテルコンドミニアムという不動産ですが、メリットとしては「ホテルブランド」から認知度が圧倒的に高まることと、「ホテルとしての運用益」を生むことができる合理性という、2つの大きなポイントがあります。それにより、不動産としては比較的流動性の高い資産となっています。

 

「Trump Tower Waikiki」は2009年11月16日にオープンしましたので、もうすぐ丸8年が経過するところですが、実際にこの8年間の間にどの程度のリセールがあったのでしょうか?

 

「Trump Tower Waikiki」は、全462室になりますが、この8年間でリセールマーケットで取引された件数はなんと280件に上ります。全体の60%は当初のオーナーから購入したセカンドオーナーということです。

 

なお、下記図表の見方としては、

 

青    :リセール1回
オレンジ:リセール2回
黄色    :リセール3回

 

となっており、280件のリセールの中では同一物件が2回、3回と売買が繰り返されている物件も含まれています。築10年未満で全体の60%がリセールで取引されるという物件はなかなかないと思いますが、それが「Trumpブランド」の強さだといえるのではないでしょうか。

 

[図表]「Trump Tower Waikiki」のリセール回数

2017年9月19日時点
※2017年9月19日時点
※2017年9月19日時点

 

今後、同様の流れを生みそうなのが、2016年にオープンした「The Ritz-Carlton Residences Waikiki Beach」です。しかし、こちらは2018年に完成する「EAST TOWER」がオープンし、全体が完成してからが本格的な動きとなりそうです。

 

ハワイでは国際的に有名なホテルブランドを冠したホテルコンドミニアムもありますし、通常のコンドミニアムでもホテル以上のアメニティ・設備を有した物件が数多く出てきていますので、ご検討の際には様々な角度からの選択が可能です。ぜひ、ご自身のライフスタイルにあった物件を見つけてください。

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連載田村仁のホノルル不動産通信

株式会社Crossover International 代表取締役

仙台第一高等学校、法政大学経済学部経済学科卒業。宅地建物取引士。
2002年より某大手ディベロッパーにて一棟物件、区分所有物件の事業用不動産の販売を手掛け、2005年より中古不動産のバリューアップに特化した不動産会社の創業・ブランディング構築に携わる。2008年より株式会社Seven Signatures Internationalにおいて、主に米国ハワイのホテルレジデンス・ラグジュアリーコンドミニアムプロジェクトの日本の超富裕層マーケティングのセールディレクターに就任。2017年に株式会社Crossover Internationalを設立。

WEBサイト http://www.crossover-international.com/

著者紹介

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