国内不動産投資市場を盛り上げる「外国人投資家」の存在

前回は、頭金10万円から可能なワンルームマンション投資の進め方を取り上げました。今回は、国内不動産投資市場を盛り上げる「外国人投資家」の存在について見ていきます。

円安の影響で、海外からの不動産購入の動きが活発化

不動産が今後も活性化していく他の要因としては、近年の不動産投資市場を盛り上げている「外国人投資家」の存在もあります。かつてバブル経済最盛期には日本の投資家が海外の不動産を多数購入しましたが、最近では逆に海外から日本の不動産を購入する動きが活発化しています。

 

背景となっている一番大きな要因は円安でしょう。安倍政権の経済政策により、ドルに対する円の価値は直近の最高値に比べて3分の2程度にまで落ち込んでいます。海外の投資家からすれば、同じ資金で1.5倍の物件が買えるのですからかなり割安感があります。

 

1.5倍の物件が買えるということは、「表面利回りが1.5倍になる」ということでもあります。4%だった物件は6%に、6%の物件は9%に跳ね上がります。特に努力をする必要なく、為替が変動しただけで彼らにとっては資産価値が大きく増えるのですから、「買わない理由はない」というのが外国人投資家の感覚でしょう。

不動産投資を目的に中国から来日する人も急増

外国人投資家の中でも、近年特に増えているのが中国人の投資家です。2010年、2015年と相次いでビザを発給する条件が緩和されたことを受けて、たくさんの中国人観光客やビジネスマンが日本を訪れるようになりました。不動産投資を目的として来日する人も急増しており、中国からの資金流入が市場を勢いづかせる大きな要素となっています。

 

また、アジア系の投資家は「本国の物件品質」と比較して「同等以上」と判断すれば、購入します。来日した同国人を住まわせるケースも多いので、物件の状態などについては私たちとは異なる判断基準を持っているようです。

 

さらに、本国の政治情勢に不安を抱いている場合には、「たとえ利益が出なくても海外に投資用不動産を持つことでリスクを分散したい」という切実なニーズがあります。表面利回りが2%しかなくても、リスクヘッジできれば彼らにとっては買う価値のある物件なのです。

本連載は、2016年8月10日刊行の書籍『医師のための 新築ワンルームマンション投資の教科書』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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連載多忙な医師のための「新築ワンルームマンション投資術」

株式会社For Realize 代表取締役

1974年生まれ。大学卒業後、一部上場不動産会社10年間勤務。 その後、マンションデベロッパーで取締役を務め、2011年株式会社For Realizeを設立して代表取締役に就任。 これまでに扱った不動産取引は数千件以上。 自身でも収益不動産を数多く所有し、マンション経営を行っている。

著者紹介

医師のための新築ワンルーム マンション投資の教科書

医師のための新築ワンルーム マンション投資の教科書

岸 洋嗣

幻冬舎メディアコンサルティング

高齢化や医師不足によりハードワークを強いられる現代の医師。寝る間も削り働く現状では資産形成など二の次という人が少なくない。しかし、かつては預けるだけで資産形成ができていた預貯金も、超低金利と進むインフレ、そして…

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