人口が減少しても「不動産需要」が維持される理由

前回は、金融商品と比較した際の「不動産投資」の優位性について解説しました。今回は、人口が減少しても不動産投資が衰退しない理由を見ていきます。

賃貸物件の需要を支えるのは、人口ではなく「世帯数」

日本では2008年をピークに人口が減り始め、今後も長くこのトレンドが続くものと予想されています。人口が減少すれば需要が減り、相対的に供給過多に陥るので、日本では今後多くの産業が斜陽化していくという話をよく耳にします。

 

ところが不動産投資にはこの考え方は当てはまりません。なぜなら、まず第一に賃貸物件の需要を支えるのは人口ではなく世帯数だからです。住まいは1人に1軒必要なのではなく1世帯あたり1軒の需要が発生します。

晩婚化、非婚化、熟年離婚により世帯数は増加傾向

人口が減少しているにもかかわらず、日本の「世帯数」は増加し続けています。図表を見てもわかる通り、この傾向は60年以上も続いており、人口が減少に転じた2008年以降も変わっていません。

 

[図表]世帯数と平均世帯人員の年次推移

厚生労働省「平成26年 国民生活基礎調査」より
厚生労働省「平成26年 国民生活基礎調査」より
 

背景にあるのは世帯人員の減少です。昔はお祖父ちゃんお祖母ちゃんと一緒に暮らす三世代同居が当たり前でした。人気アニメの「サザエさん」一家は7人暮らしですが、原作漫画が描かれた昭和の時代には特に珍しいことではなかったのです。

 

その後は核家族化が進み、最近では晩婚化、非婚化、熟年離婚の増加などのトレンドによって世帯人員が減る一方で、世帯数は増加し続けています。この流れは今後も長く賃貸物件に対する需要を支えるものと思われます。

本連載は、2016年8月10日刊行の書籍『医師のための 新築ワンルームマンション投資の教科書』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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連載多忙な医師のための「新築ワンルームマンション投資術」

株式会社For Realize 代表取締役

1974年生まれ。大学卒業後、一部上場不動産会社10年間勤務。 その後、マンションデベロッパーで取締役を務め、2011年株式会社For Realizeを設立して代表取締役に就任。 これまでに扱った不動産取引は数千件以上。 自身でも収益不動産を数多く所有し、マンション経営を行っている。

著者紹介

医師のための新築ワンルーム マンション投資の教科書

医師のための新築ワンルーム マンション投資の教科書

岸 洋嗣

幻冬舎メディアコンサルティング

高齢化や医師不足によりハードワークを強いられる現代の医師。寝る間も削り働く現状では資産形成など二の次という人が少なくない。しかし、かつては預けるだけで資産形成ができていた預貯金も、超低金利と進むインフレ、そして…

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