把握しておきたい「クリニック開業」までのスケジュール①

前回は、サブリース契約を活用してクリニックを建てる方法を説明しました。今回は、クリニックを開業するまでの流れを見ていきましょう。

多大な時間を要する場合もある「開業場所の選定」

では、実際にどのような流れで開業するのかを見てみましょう。

 

開業をしようと考えてから、実際に話が具体的になるまで、たいていの場合は1年くらいの時間がかかります。というのも、どこでどのようなかたちで開業するのか、適切な立地を見つけられるのかとなると、そう簡単には決まらないからです。

 

中でも、医師の皆さんが迷われるのが開業場所の選定です。多くの人は、最初は、出身地、居住地、勤務地など、地縁のある場所で探そうとしますが、それらの地域に、開業にぴったりの候補地がすぐに見つかるわけではありません。

 

また「帯に短し、たすきに長し」で、どんなに探しても、100%満足する物件が見つかることもありません。そのため、優柔不断になって、いつまでも具体的な計画に踏み出せないという場合も多くあります。

開業を計画し、実際にオープンするまで2~3年は必要

しかし、適切な物件が見つかったからといって、それで終わりではありません。

 

その地域では、どのような患者がどのくらいいるのか。どのようなかたちで集患をするのか。自分のクリニックの売りは何なのか。他のクリニックとの差別化はどうするのか。スタッフはどれくらい必要で、給料はいくらに設定するのか。

 

クリニックの設計はどのようにするのか。どんな機材がどれだけ必要なのか。これらはすべて、医師の経営方針に関わってくることなので、計画段階で決めておかねばなりません。

 

また、地主や建設会社と契約を行ったからといって、それで生活のすべてを開業準備にささげられるようになるわけでもありません。

 

現在の勤務先があるのならば、そこに対しての義理もありますし、自分の診ている患者への責任もあります。1カ月や2カ月ですぐに退職できるわけではないのです。

 

もちろん、クリニックの建設や、スタッフの募集や教育にも時間がかかります。ですから、開業を考えてから不動産の契約までが約1年~1年半、そこから現在の勤務先に退職意向を伝えて実際に辞めるまでも約1年~1年半かかると見ていいでしょう。

 

つまり、開業を考えてから、実際に開業するまでに、2~3年もの時間が必要なのです。

 

この話は次回に続きます。

本連載は、2017年1月26日刊行の書籍『自己資金ゼロ・ローリスクで 儲かるクリニックを開業する方法』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

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連載自己資金ゼロで「儲かるクリニック」を開業する方法

株式会社GSKコミュニケーションズ 代表取締役

1971年生まれ。
1999年から労務を主にしたコンサルティング業務を行い、2004年、株式会社GSKコミュニケーションズを設立。
不動産賃貸業、管理・ソフトウェア開発のほか、飲食業や人材派遣、自動車販売業などさまざまな業種のコンサルティングに従事。さらに2006年4月より「大志の会」「有志の集い」「市川直樹塾」を主宰し、中小企業経営者に向けて講演会やシンポジウムなどを積極的に開催。これまで300社以上の中小企業経営者のコンサルティングに取り組んでいる。 2011年にはしいの木子どもクリニックを開業、クリニックと調剤薬局の経営コンサルティングを手がけ、開業以来5年間で約9万人の患者の集患に成功している。

著者紹介

自己資金ゼロ・ローリスクで 儲かるクリニックを開業する方法

自己資金ゼロ・ローリスクで 儲かるクリニックを開業する方法

市川 直樹

幻冬舎メディアコンサルティング

勤務医は慢性的な医師不足で時間外の労働が多く、給与も働きに見合わず、過酷な労働環境におかれています。 一方、そうした状況から理想の医療の実現を目標に開業する医師もいますが、都市圏のクリニックは今や乱立状態にあり…

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