数字で見る「テキサス州オースティン」のビジネス環境

前回は、多数の有名企業が進出するテキサス州オースティンについて取り上げました。今回は、テキサス州オースティンのビジネス環境について見ていきます。

ベンチャーキャピタルからの投資は全米屈指

前回に引き続き、オースティンのビジネス環境についての記事をご紹介します。Austin Chamber(https://www.austinchamber.com/economic-development/austin-profile/business-industry)によるレポートです。前回でも触れましたが、テキサス州はビジネスを展開していくために有利な環境が整っています。

 

そして、新しいビジネスアイディアが生まれる素地にも恵まれていることから、全米でも屈指のレベルで、ベンチャーキャピタルからの投資が行われてきています。

 

2005年 5億1000万ドル
2006年 6億9300万ドル
2007年 7億7480万ドル
2008年 6億5800万ドル
2009年 2億3700万ドル
2010年 4億4000万ドル
2011年 6億7400万ドル
2012年 7億300万ドル
2013年 4億4600万ドル
2014年 6億1500万ドル
2015年 7億5100万ドル

 

では、どういった業種にどれほどの投資がおこなわれているのでしょうか? 2011年から2015年の実績比較は、下記のようになっています。

 

業種 / 投資金額(単位:百万) / オースティンにおける構成比 / 全米における構成比


バイオテクノロジー / 2億4970万ドル/ 7.8% / 14.5%
B to B商品、サービス / 2040万ドル/ 0.6% / 1.2%
コンピュータおよび周辺機器 / 8220万ドル/ 2.6% / 1.5%
B to C商品、サービス / 2億2300万ドル / 7.0% / 5.6%
エレクトロニクス、機械 / 700万ドル / 0.2% / 0.8%
金融サービス / 2730万ドル / 0.9% / 2.3%
ヘルスケアサービス / 3870万ドル / 1.2% / 1.6%
工業、エネルギー / 3億8820万ドル / 12.2% / 6.2%
ITサービス / 1億5010万ドル / 4.7% / 6.3%
メディア&エンターテインメント / 1億1530万ドル / 3.6% / 10.5%
医療機器、装置 / 1億4720万ドル / 4.6% / 4.6%
ネットワーク機器、装置 / 2100万ドル / 0.7% / 0.7%
小売、流通 / 2150万ドル / 0.7% / 2.1%
半導体 / 2億4900万ドル / 7.8% / 1.2%
ソフトウェア開発 / 14億4900万ドル / 45.4% / 39.6%
通信 / 10万ドル / 0.0% / 0.4%
その他 / 0ドル / 0.0% / 0.0%
合計 / 31億8970万ドル / 100.0% / 100.0%

 

なんと、ソフトウェア開発が14億4900万ドルと、全体のほぼ半分近くを占めています。
続いて、工業、エネルギーの3億8820万ドル、そして、バイオテクノロジーの2億4970万ドル、半導体の2億4900万ドル、B to C商品、サービスの2億2300万ドルとなっています。

 

オースティンは新しいビジネスが生まれる街であるというのは、数多くの特許が獲得されているということからもわかります。実は、テキサス大学が獲得した特許は、全米第3位の多さなのです。2006年にウォールストリートジャーナル誌から「全米で3番目に発明が盛んな都市」として、また、2010年にはフォーブス誌から「アメリカで最も革新的な都市第2位」(特許取得活動とベンチャーキャピタルの投資額が理由)として、それぞれ評価されています。

 

U.S. Patent & Trademark Officeが発表したデータによると、この10年余りの間、オースティンは国内の他の大都市よりもハイペースな勢いで特許出願活動を行っており、しかも、その活動だけでなく、実際に特許を取得した数においても、全米ランキングのトップ10に入っているとのことです。

毎年4万以上もの新しいビジネス拠点が誕生

そして、ビジネス設立の数の多さからも、同じことがわかります。マイケル・デルが、テキサス大学の一つの部屋からコンピュータの販売を始めたように、才能のある、クリエイティビティにあふれた多くの人々が、オースティンからビジネスをスタートさせています。USセンサスの数字から、オースティンでのビジネス設立(従業員規模別)が紹介されています。

 

年 / 合計数 / 1-19人 / 20-99人 / 100-499人 / 500人以上


2010年 / 41,216 / 35,164 / 5,104 / 857 / 91
2011年 / 41,924 / 35,625 / 5,341 / 869 / 89
2012年 / 43,746 / 37,186 / 5,550 / 910 / 100
2013年 / 45,223 / 38,333 / 5,830 / 956 / 104
2014年 / 46,884 / 39,685 / 6,062 / 1,034 / 103

 

毎年、4万以上の新しいビジネス拠点が誕生しているわけですから、それだけの雇用や消費もまた、毎年増えているということになります。しかも、100人以上の規模のビジネスだけ見ても、毎年1,000以上あります。単純に、スタートアップが多いというわけではなく、それなりの規模の企業もまた、このオースティンに進出してきているということが、よくわかります。仕事のために、州外からテキサスに転入する人々も多く、テキサスの人口成長率は目覚ましく伸びています。

 

転入してくる人々による、賃貸住宅の需要も上昇し続けていることから、このところのオースティンの住宅建築許可申請数は、集合住宅が非常に多くなってきています。

 

オースティンの住宅建築許可数の対比(年 / 一戸建て / 集合住宅)


2005年 17,346 / 5,895
2006年 17,615 / 8,481
2007年 12,120 / 7,783
2008年 7,710 / 4,082
2009年 6,678 / 2,080
2010年 6,200 / 2,586
2011年 6,231 / 4,008
2012年 8,229 / 11,334
2013年 8,941 / 11,911
2014年 11,515 / 84,34
2015年 11,574 / 10,545

 

新しいビジネスが絶えず登場し、人も増え続けているオースティン。経済活動が非常に活発な様子が、こうした数字からだけでもよくわかると思います。全米レベルで見ても、将来性が高く、質の高い生活を送ることのできる街という評価を受けているオースティン。投資用の物件をお探しの方には、やはり、まずお勧めしたいエリアです。

本連載は、株式会社リーバンズコーポレーションが運営する「マイテキサス不動産ブログ」(https://mytexasfudosan.com/portfolio/texas_blog)から転載・再編集したものです。
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写真は、運営者代表のニック市丸氏。

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