月々100ドルから香港で本格運用が可能・・・「eNWB」の概要

香港の金融機関であるニッポン・ウェルス(NWB:Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank)が、2017年7月から新サービス「eNWB」を開始した。海外金融機関で本格的な資産運用を行うにあたっては、数千万~数億円で設定されることもある最低投資額がひとつのネックになるが、今回の「eNWB」は、この敷居を大きく下げていることで注目を集めている。本稿では、このサービスの概要を3回に分けて紹介したい。

月100米ドルからファンド取引可能…「eNWB」とは?

「Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank」(以下NWB)は、香港で個人向けに資産運用サービスを提供する金融機関です。アジアでは最大の金融都市となった「香港」の地の利を活かして、多様な金融商品を組み込んだ国際分散ポートフォリオを作成し、長期分散投資の機会を提供しています。

 

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NWBは、香港居住者ではなくても銀行口座開設が可能、しかも日本語での対応が充実していることから日本でも注目を集めています。規制や国内金融機関の販売政策によって、日本国内では扱われていないユニークな金融商品や、およそ個人投資家には提供されない商品がラインナップに含まれている点に特徴があります。

 

NWBも開業当初は、一定の資産背景のある富裕層顧客をターゲットにしていたようですが、今年7月からは、香港での初めての運用で小額資金から始めたいという人や、これから資産形成をしたいという人を対象に、より取り組みやすい金額から国際分散投資をスタートできる新サービスを展開しています。それが「eNWB」です。

 

これまではNWBでも10万米ドル以上の運用資金が必要でしたが、このサービスを使えば10万米ドル未満の資金でも手軽に運用を始めることができます。もちろん、香港ならではの選りすぐり投資運用商品を利用することができ、世界標準の「資産防衛のためのポートフォリオ」を誰でも組み立てることができるようになるのです。

 

具体的には、従来のNWBの最低預入残高10万米ドルや、最低の預金単位の50万香港ドルといった要件を満たさない場合でも、

 

①毎月100米ドルから(円建ファンドは1万円から)、ファンドに積み立て投資をする「ファンド積立プラン」に申し込む

 

②1ファンドにつき1,000米ドル(円建ファンドは10万円)以上の金額で個別ファンドを購入する

 

上記のいずれかを満たせば、eNWBのサービスを利用する、すなわちNWBとの取引を始めることが可能です。また、これらどちらかの取引を行えば、口座維持手数料は必要ありません。

NWBの新サービス「eNWB」のメリットはどこか?

新サービス「eNWB」には以下のような利点が挙げられると考えられます。

 

1.まずは「お試し」が可能に

まずはNWBのサービスを試してみたいという場合、または香港をゲートウェイとした国際分散投資の醍醐味を感じてみたいという場合、これまでは最低10万米ドルを預ける必要がありました。しかし、「eNWB」を利用すれば、初回入金10万米ドルという縛りがなくなっているので、手軽にNWBのサービスを利用することが可能です。

 

2.追加投資の利便性向上

すでにNWBでの投資を始めた後、さらにもう少し追加の投資をしたいといった場合、以前は50万香港ドル相当の資金を動かす必要がありました。しかし、「eNWB」を利用すれば金額の大小にかかわらず追加投資が可能になっているため、使い勝手がよく、投資効率が改善されます。

 

3.運用中の投資資産の「配分調整」や「投資戦略変更」が柔軟に

運用資産の資産配分は、時間の経過と価格変動によって当初の配分比率からずれが生じてきます。こうしたずれは定期的に調整(リバランス)することで、もともと意図した配分に戻すことが望ましいとされています。また、市場環境の変化によって、投資戦略を変更して、資産の配分比率自体を変更する必要もあるかもしれません。以前はこうした取引においても、NWBではやはり50万香港ドル相当の資金を動かす必要がありましたが、「eNWB」を利用すると、金額の制約を受けず柔軟にリバランスや投資戦略の変更を行うことができるようになっています。

 

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4.投資果実の再投資

利付き債券や分配のある投資信託に投資をすると、定期的に利金・配当金が支払われます。以前はNWBでこうした投資果実を受け取って再投資をするには、50万香港ドル相当の預金をおく必要がありました。今後は「eNWB」を利用して再投資を行い、しっかり複利運用をすることができます。

「eNWB」で購入可能なファンドの選定基準と種類は?

「eNWB」で購入できるファンドは、NWBが取り扱うファンドの中の14本のファンド(2017年9月現在)が対象となっています。eNWBサービス対象のファンドは、以下のような基準に照らして選定されています。

 

・  香港証券先物委員会の認可を得ている
・  原則、毎営業日に基準値が設定され売買ができる
・  運用会社の実績がしっかりしている
・  経験豊富な人材から成るチームによって運用されている
・  難しい市場環境でも規律ある運用姿勢を貫く
・  パフォーマンスにおいてベンチマークや競合ファンドを継続的に上回る
・  香港の制度上、顧客に「デリバティブについての知識」が要求されるような運用手法を用いていない
・  米ドル、または日本円建て
・  NWBとのコミュニケーションが定期的に取られ、ファンドの内容など一定の透明性が確保されている
・  eNWBサービス対象ファンドの品揃えの多様性とバランスに寄与する
 

eNWBサービスの対象ファンドは以下の3種類に大きく分けられています。

 

チョイス(Choice)

特定の資産クラス(基本的に株式または債券)と特定の国・地域またはセクターに焦点をあてた米ドル建てのファンド。このグループから複数のファンドを投資家自身が選んで投資することにより、運用のフレキシビリティを保ちながら分散効果を高めることができる。

 

マルチアセット(Multi Asset)

前述のチョイス同様、米ドル建てのファンドだが、株式や債券等の資産クラスをファンドの中で組み合わせて投資するバランス型ファンド。高いレベルの分散投資がファンド内で行われている上に、資産クラス間のリバランス(投資配分の調整)が運用会社によって自動的に行われる。運用結果を見ながら 調整を行う時間がとれない投資家には便利な手段。

 

日本円(JPY)

為替リスクを負わずに運用したい投資家のための円建てファンド。元々円建ての資産に投資するファンドの他に、外貨建て資産に投資しながら対円の為替リスクをヘッジするファンドも用意されています。

 

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eNWBサービス対象ファンドは今後も追加・拡充されていく予定とのことです。

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