今は問題なくても…共有名義不動産に潜む「リスク」とは?

兄弟姉妹で引き継いだ実家や、夫婦でローンを組んで買ったマイホームなど、「共有名義不動産」はトラブルの原因となりやすいもの。本連載では、共有名義不動産のトラブル事例を解説策をご紹介します。

時が経つにつれ複雑化しやすい、共有名義不動産の問題

「売りたくても売れない!」

「住んでいる兄が賃料を払ってくれない!」

「自分が使ってもいない土地の税金を払わされている!」

 

今、「共有名義不動産」をめぐり、こうした不満や悩みを訴える声が日本の至るところであがっています。

 

「共有名義不動産」は、親子間、兄弟姉妹間、夫婦間などで持ち合うことが多く、その後、当事者たちの様々な感情や思惑がぶつかり合い、もつれ合った結果、深刻なトラブルに発展する可能性があります。しかも、相続によって次の世代へ受け継がれ、感情的な問題も大きく影響する共有名義不動産の権利関係は、時が経つにつれより複雑になっていきます。問題を早期に解決できなければ余計にこじれて、当事者の力だけでは解決が困難になるのです。

解決の「出口」を見出せずに苦しむ当事者たち

にもかかわらず、「共有名義不動産のトラブルにはどのような解決策があるのか」「どこに助けを求めればよいのか」について、一般にはほとんど知られていません。そのため、共有名義不動産のトラブルに直面している人たちの多くは、出口を見いだせずに苦しみもがき続ける状況に陥っています。

 

たとえ現在は何の問題もなくても、トラブルを事前に避けるために、共有名義不動産にはどのようなリスクが潜んでいるのか、十分に把握しておくことが重要なのです。そこで、本章では共有名義不動産に関する基本的な知識とあわせて、そのリスクや問題点などについて詳しく紹介していきましょう。

 

次回は、具体的な共有名義不動産のリスクや問題点を見ていきます。

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連載「共有名義不動産」のトラブル事例と解決策

株式会社中央プロパティー 代表取締役社長

1970年生まれ。
2011年に業界で唯一、共有名義不動産の仲介を扱う株式会社中央プロパティーを創業。弁護士、司法書士、不動産鑑定士などの専門家とともに問題解決に取り組む体制を確立し、現在までに約2000件のトラブル解決を手がける。
住宅ローンアドバイザー(社団法人全日本不動産協会認定)、相続アドバイザー(NPO法人相続アドバイザー協議会認定)。

著者紹介

あぶない!! 共有名義不動産

あぶない!! 共有名義不動産

松原 昌洙

幻冬舎メディアコンサルティング

「共有名義不動産」をめぐるトラブルがあとを絶ちません。 たとえば兄弟姉妹の場合、相続の際に現金資産はすぐに分割しても、実家などの不動産は「とりあえず共有で持とう」とするケースは珍しくありません。しかし、「仲の良…

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