集合研修前の「事前課題」の重要性と問題点

前回は、「研修アンケート」の活用術を紹介しました。今回は、集合研修前の「事前課題」の重要性と問題点を見ていきます。

やってこない人があまりにも多い「事前課題」

反転学習の前段階のインプットを「宿題」や「事前課題」ではなく、別の呼び名にした方がよいのではないかと思っています。

 

なぜならば、大人にとっても子どもにとっても、宿題は「やりたくないもの」という感覚が染みついており、やってこない人があまりにも多いからです。

 

企画者側も「前出し」の課題はやってこない前提としていて、研修当日のレッスンプランに事前課題にしたはずのインプット項目を大きく含ませてしまっていることが多いのです。これでは、見せかけの反転学習になってしまいます。復習の意味でちょっとしたクイズを入れるなどの工夫は良いですが、しっかりとした講義はNGです。

「宿題」ではなく「1つのモジュール」という考え方に

前出しした部分は、「宿題」や「事前課題」と捉えるのではなく、1つのモジュールという考え方にシフトしていった方が有効ではないかと考えています。「インプット」という「モジュール1」ができていないと、アウトプット型の集合研修という「モジュール2」には進めないというように、不可欠なステップとしてしまうのです。

 

例えば、モジュール1(手法:Eラーニング)・モジュール2(手法:集合研修)・モジュール3(手法:上司とのOJT)という見せ方で、ミクロデザインを作成してみるのはいかがでしょうか。

 

 

IDは、PDCAを回してより良い人材教育を追求していくための考え方ツールです。基礎をマスターしたら、自社に合わせてより良いものにアレンジしていってください。

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サンライトヒューマンTDMC株式会社 代表取締役

熊本大学大学院 教授システム学専攻 非常勤講師。薬剤師、修士(教授システム学)。 HPIやIDを軸とした企業内教育のコンサルティングやファシリテーション、インストラクショナルデザイナーやインストラクターを育成する資格講座の運営を行っている。 IDの実践方法を提供してきた会社は60社以上、3000名を超える。

著者紹介

魔法の人材教育

魔法の人材教育

森田 晃子

幻冬舎メディアコンサルティング

社員が思うように育たない――そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にします。たとえば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施していますが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知…

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