ノベル版『女騎士、経理になる。』~第3章その⑫

幻冬舎コミックス運営のWEBマンガ雑誌「デンシバーズ」と幻冬舎ゴールドオンラインによる特別コラボ企画。デンシバーズの好評連載『女騎士、経理になる。』の原作小説で、2016年6月24日に発売された単行本『女騎士、経理になる。①鋳造された自由』のプロローグと第1章、第2章、第3章を無料公開します。今回は第3章「リテラシー」その⑫です。

▼坑道・出口

 

黒エルフ「やっと空を拝めたわね」
司祭補「あそこの小屋がグーテンベルクさんの工房でしょうか?」

 

女騎士「む? 先客がいるようだな……」

 

??「ははは! そう怒らないでくださいよ」
???「わしらは親切で言っているのですぞ?」

 

ドワーフ「うるさい! 帰ってくれ!」

 

司祭補「あのドワーフさんが、きっとグーテンベルクさんですわね。残りの2人はどなたでしょう? 都会風の身なりをなさっていますわ」

 

女騎士「あの顔には見覚えがある」
黒エルフ「ええ、間違いないわ。……帝都銀行の、港町の支店長よ」

 

支店長「おや、これまた妙な場所でお会いしましたなぁ」
??「この娘が例のダークエルフですか?」

 

支店長「いかにも。どうだね、この奴隷は値段ぶんの働きをしているかね?」
女騎士「お前には関係ないことだ。そちらの男は何者だ?」

 

??「これは失礼。申し遅れましたが、私は帝都銀行の本店で秘書をしております。以後、お見知りおきを」

 

司祭補「本店の秘書さんが、なぜ支店長さんとご一緒なのでしょう?」

 

秘書「普段は頭取さまの右腕として働いていますが、最近では港町の支店を手伝うように申しつけられましてね。……おっと、もうこんな時間か。私どもは次の約束がありますので、ここで失礼を」

 

支店長「おたくの銀行もサービス改善に努めることですな。はっはっはっ」
ドワーフ「ふんっ! とっとと消えろ!」

 

黒エルフ「……」

女騎士 ぽんっ

 

黒エルフ「!」

女騎士「そんな難しい顔、お前らしくないぞ。今日は仕事をしに来たのだろう?」

 

黒エルフ「え、ええ……そうだったわね。今ので、港町の人々が消えた理由がだいたい分かったわ。あたしの予想通りだったみたい」

 

司祭補「まあ! もう謎が解けましたの?」

 

黒エルフ「あたしの予想が当たっているかどうか……グーテンベルクさん、お話を聞かせて」

 

女騎士「私たちは港町の銀行の者だ。工房にお邪魔してもいいだろうか」

 

ドワーフ「ふん。あんたらに話すことなんてないね。悪いが帰ってくれ。もう銀行の者は信用しないと、わしは決めたんだ」

 

司祭補「あらあら、まあまあ。そうおっしゃらないでくださいな」

 

チャラ……

 

ドワーフ「その香炉の模様! もしや、あなたは司祭補さまでは……?」
司祭補「ええ。最近、港町の教会に転属になりましたの」

 

ドワーフ「と、とんだ失礼を! どうぞお上がりください!」

 

キィ……

 

司祭補「うふふ。ごめんくださぁい」

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女騎士、経理になる。 ①鋳造された自由

女騎士、経理になる。 ①鋳造された自由

原作:Rootport,イラスト:こちも

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