今回は、株価の転換点を判断する指標、「ボリンジャーバンド」の見方について解説します。※本連載では、株式会社日本トレード技術開発・代表取締役 冨田晃右氏の著書、『ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、チャートの正確な分析のための道具となる「9つの買いパターン」について解説していきます。

ボリンジャーバンドの「買い」のサイン

株価の転換点をはかる指標に「ボリンジャーバンド」というものがあります。

 

移動平均線を真ん中として、その上下に2本ずつ線を引いて表されます。よく上げ止まり下げ止まりのタイミングを計るために使用されますが、ここでは他の使い方をします。ボリンジャーバンドの上下の幅は株価の値動きの大きさによって、開いたりしぼんだりします。しぼんでいるときは株価があまり動いておらず、開いているときは値動きが激しい傾向にあります。株価というものは、じっとしているときばかりではなく、大きく動くときもあり、また、大きく動くときばかりではなく、じっとしているときもあります。ですので、しぼんだ状態から突然開いたら、上がり出したか下がり出したかのどちらかだと考えられるわけです。

 

「買い」のサインは、ボリンジャーバンドの上下の幅がともに大きく開いたときです(図表1)。矢印のところで、ボリンジャーバンドが大きく開き、それとともに株価も急上昇を見せています。「買い」が「買い」を呼ぶ、この上昇に乗るサインとしてボリンジャーバンドは大いに役に立ちます。

 

[図表1]

 

3 ‐ 1(7612Nuts・日足・2016.10 〜2017.2)
3 ‐ 1(7612Nuts・日足・2016.10 〜2017.2)

 

ボリンジャーバンドの「ダマシ」の可能性とは?

バンドは開いたが上に移動平均線がある場合は“ダマシ”の可能性がありますので、注意しましょう(3‐2)。というのは、移動平均線の上に株価があるときは上昇相場、下にあるときは下降相場と考えられますが、その下降相場から上昇相場への境目となる線を株価が超えられない可能性があるからです。

 

要は、株価の上昇に移動平均線が邪魔になる可能性が高いということです。

 

[図表2]

3 ‐ 2(3179 シュッピン・日足・2016.10 〜2017.2)
3 ‐ 2(3179 シュッピン・日足・2016.10 〜2017.2)

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    本連載は、2016年5月29日刊行の書籍『ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業』から抜粋したものです。稀にその後の法律、税制改正等、最新の内容には一部対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    冨田 晃右

    ぱる出版

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