今回は、経営者だからこそ知っておきたい「運をよくするコツ」について見ていきます。※本連載は、激安自販機を展開する株式会社サンエイの代表取締役、松岡祥一氏の著書、『たった3台の中古自販機から年商30億円企業に! 100円玉で人生の「放浪者」から「成功者」になった私の転身術』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、成功する経営者の行動学について説明します。

「自分は運がいい」と信じ切ることが大事

運をよくする一番のコツは、「自分は運がいい」と信じることです。「自分は運がいい」と思っている人と、「運が悪い」と感じている人では、同じことが起きても解釈が真っ二つに分かれます。

 

たとえば、ランチに出かけたお店に行列ができていたときのことを考えてみましょう。

 

「運が悪い」と思っている人は、「あ〜あ、並ぶのめんどくさいな。ついてない」とぼやくだけですが、「運がいい」と思っている人は「おっ、どうしてこんなに並んでいるのかな、きっとおいしい店なんや、ラッキー」と思い、なにかのヒントにしようとするでしょう。

 

また、自分が担当するお客さんから、注文のキャンセルが来たとします。「運が悪い」と思っている人は、「え〜っ、今週の目標達成できなくなった」とがっかりしますが、「運がいい」と思っている人は「いいお客さんだから、なにか不満がなかったかヒアリングに行こう」と考えて、問題点を見つけ出すでしょう。

 

実際に起きていることは、「行列ができている」「注文がキャンセルされた」ということです。その事実に、「いい」も「悪い」もありません。起きたことは、見方やその後の行動によって、いい出来事か悪い出来事かに変わります。たった一つの出来事ですらこうですから、これが毎日積み重なったらどうなるでしょう。

運が悪いという人ほど、運に任せた人生を送っている!?

私は、誰が見ても「不運」だと思われることが起こったときも、決して自分の運が悪いとは思いませんでした。

 

福岡支社で、社員の人間関係のトラブルが頻発し、5人いた社員がどんどん辞めてしまう時期がありました。まわりから見たら「大変だ」と思われるかもしれませんが、これも、「人間関係の問題が起きた」「人が辞めた」という事実があるだけで、それがいいわけでも悪いわけでもないのです。

 

私はそのとき、人間関係に問題が起こりやすくなっているのであれば、社員それぞれが相手を思いやって、楽しみながら仕事ができるような考え方や行動ができるようになればいいと考えました。そのための「ほめ育」という研修を取り入れたのです。

 

すると、1カ月もしないうちに、社内の雰囲気が変わりました。お互いに「ありがとう」を言い合う、和気あいあいとした職場に変わったのです。

 

人間関係のトラブルが起きて、5人の社員がどんどん辞めなければ、研修を取り入れることもなかったでしょう。研修をしたからこそ、以前より社員の意識が前向きになり、お互いにサポートしながら目標に向かって進んでいけるようになったのです。研修は、約2年に及び、今も継続しています。

 

「ほめ育」とは、簡単に言うと、人をほめて育てるためのプログラムだったのです。

 

私は「運が悪い」という人ほど、実は、運に任せた人生を送っているのではないかと思います。どんなことが起きても、「運が悪いから」と、運のせいにしていれば、自分はなにもする必要がないのです。

 

反対に「運がいい」と思っている人ほど、「自分は運がいいのだから、これにはなにか意味があるはず」と考え、結局、自分の力で不幸を幸せにして、さらに運をよくしているのです。

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    松岡 祥一

    合同フォレスト

    以前は、どんな仕事をしてみても興味が持てず、いつも「どうやってサボったろか」「早く遊びに行きたい」などとばかり考えていました。 そんな私が、どうやって夢を持つようになったか。そして、夢や目標を次々と実現するこ…

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