前回は、参加者を的確にゴールに導く「研修資料」の作り方を紹介しました。今回は、次回開催に生かすための「研修アンケート」の使い方を見ていきます。

参加者の満足度とその理由を調べ、次の研修へ活かす

アンケートは、参加者の満足度を測定するために作成します。満足したかどうかとその理由を吸い上げて、次の研修に活かしていかなくてはならないからです。満足度の確認の評価は5段階にすることをお勧めしています。例えば、3段階だとバラツキが出ないからです。

 

また、満足度を聞くだけでなく、レベル2・レベル3につながる問いがあればなお良いでしょう。対象者がアンケートを記入することで、大きな気づきを得ることも期待できます。

アンケートの取りっぱなしはNG 必ず活用を

アンケートは前年度や他研修と比較するための社内のデータベースとして使うことも可能です。データベースとして蓄積していく場合は、アンケート項目の一部を共通化しておくとよいでしょう。「前回の研修より満足度が低いのはどうしてか」、「昨年より今年の新人の満足度が高いのはなぜだろう」といった項目毎の比較などの分析ができます。

 

アンケートは取りっぱなしにするのではなく、必ず集計し、活用しましょう。アンケート評価の活用方法までデザインすることがIDなのです。

 

[図表1]アンケートのサンプル その1

 

[図表2]アンケートのサンプル その2

魔法の人材教育

魔法の人材教育

森田 晃子

幻冬舎メディアコンサルティング

社員が思うように育たない――そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にします。たとえば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施していますが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧