今や世界有数の成長国といえる「フィリピン」。日本の富裕層による不動産投資なども進んでいるが、近年、投資先として特に注目を集めているのが「セブ島」である。本連載では、現地最大のインフラ建設会社が手がける巨大開発プロジェクト「ハロハロエデン」の全貌を明らかにするとともに、このプロジェクトに早期から参画できる「プレミアムオーナーシップ」の魅力などを探っていく。第五回は、セブ島最大のインフラ建設会社「デュロスランド」について見ていきたい。

セブ島最大のインフラ建設会社トップは極めて「親日」

「ハロハロエデン」の建設を手がけるのは、デュロスランドというゼネコンです。セブ島エリア最大のインフラ建設会社であり、同エリアの法人全体で見てもトップ5に入る有力企業になります。

 

デュロスランドは、橋や道路の建設といった公共事業もフィリピン政府などから受注。こうした巨大なインフラの建設・整備のほか、大規模な商業施設、タワーマンション、ゴルフ場の建設なども数多く手がけており、クオリティの高さにも定評があります。

 

 

東京ドーム36個分もの広大な敷地に「日本人の街をつくろう」という壮大な夢を描いたところから、ハロハロエデンのプロジェクトはスタートしました。

 

デュロスランドのオーナーは、親日家として知られますが、「これからの日本はとてもたいへんな局面を迎えるだろう」と、少子高齢化が進む日本の将来を慮ってくれるような方でもあります。また「セブの素晴らしさを、日本の人々にもっと知ってほしい」「セブの魅力を伝えていきたい」という思いも強く持っています。

 

そしてハロハロエデンという巨大プロジェクトについても、本当にゼロベースから、我々の希望や意向を真摯に聞き、応えようとしてくれるのです。

不動産投資や永住開発だけではない…日比の架け橋へ

我々は、ハロハロエデンのことを、単に日本人を対象にした投資用不動産の開発や永住地づくりだとは捉えてはいません。

 

前回、ハロハロエデンでは時間の経過とともに施設やサービスの拡充が予定されており、快適で暮らしやすい「街」として成長していく、というビジョンを述べました。そうしたビジョンのなかには、現地の人々が通う日本語学校の設立や、フィリピン人介護スタッフの育成といった取り組みも含まれています。

 

たとえば、ハロハロエデンで日本語を学んだフィリピン人が、ハロハロエデンの施設でスタッフとして働くということもあるでしょう。そこである程度経験を積んだスタッフを日本に送り、日本でさらに洗練されたサービスを学んでフィリピンに戻ってきてもらう、といったことも視野に入れています。

 

日本とフィリピンの人材交流、日本の少子高齢化に伴う労働人口不足を補うフィリピンの人材の育成など、日本とフィリピンを繋ぐ架け橋としての役割を、このプロジェクトが担えるようになれるとしたら、こんなに素晴らしいことはありません。我々にとってハロハロエデンは、日本とフィリピンの人々がさまざな形で交流できる、相互コミュニティを創出するプロジェクトでもあるのです。

 

こうした思いが、デュロスランドのオーナーの思いと完全に一致したからこそ、この巨大プロジェクトはスタートできたと言って間違いありません。

 

加えて、このプロジェクトは、フィリピンでの事業展開を考えている企業にとっても、大きなビジネスチャンスになることでしょう。TIEZA特区という“地の利”を活かして、さまざまな形のビジネス展開が考えられるはずです。

 

 

大きな価値を生み出す可能性を秘めた投資対象として、充実した余暇や穏やかなセカンドライフを過ごすことができる滞在施設としてだけでなく、日本とフィリピンの未来にも繋がる意義深いプロジェクトとして、また、理想的な街を新しく創造するという大きな夢を秘めた取り組みとして、ハロハロエデンに注目いただきたいところです。

取材・文/漆原 直行 撮影/永井 浩 
※本インタビューは、2017年6月2日に収録したものです。