今回は、借金の返済額に大きく影響する「複利」のしくみについて紹介します。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。

3000万円を5%で25年運用すると6013万円

「相対性理論で有名なアルバート・アインシュタインが、『数学におけるもっとも偉大な発見は複利である』と言っているほどだ。時間を味方につけると、さらに力を発揮するよ。月々10万円を0%で25年間運用したとすると、総額はどのくらいになる?」

 

「10万円×12カ月×25年=3000万円です!!」

 

 

「だよね。で、この3000万円を25年間、複利で運用していたとすると、利率が1%で3423万円。5%で6013万円。7%で8121万円。10%だったら1億2982万円になる!(図表)」

 

[図表]毎月10万円を複利で25年間運用すると・・・

住宅ローンの金利は安いほどいい

「金利が10%になると、25年で4倍以上の差になってる!」

 

 

「ここで注目してほしいのは、年数が経てば経つほど、増え方が大きくなっていくというところ。つまり、どういうことかわかる?」

 

 

「??・・・長く運用しなさい、ってことですか?」

 

 

「正解。運用する際に複利がいかに重要か、長期投資がいかに有利かってことを、まずは頭に入れておいてほしい。ちなみに、この複利だけど、お金を借りる側に立ってみると、どれだけ借金が怖いかということもわかるよね」

 

 

「たしかに・・・」

 

 

「さっきクレジットカードを使ってはいけないと言ったけど、とくにまずいのはクレジットカードのリボルビング払いです」

 

 

「うちの奥さんが利用してるんですけど・・・」

 

 

「・・・ダメだね。リボルビング払いの金利ってわかってる?」

 

 

「いや、まったく知りません」

 

 

「12〜18%。金利18%だと、どうなるか。さっきの72の法則にあてはめてみて」

 

 

 

「72÷18=4ですね」

 

 

「およそ4年で借金が2倍になるということですよ」

 

 

「4年で2倍。これは気をつけなければいけませんね」

 

 

「Mさんは自宅を購入する際に借金をしてるけど、その住宅ローンの金利も、安ければ安いほうがいい理由もここにある。詳細に計算したうえで、有利なら、すぐにでも低い金利で借り換えしたほうがいいんだ」

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    本連載は、2017年4月23日刊行の書籍『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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