目に刺さる「逆さまつげ」・・・治療法はあるのか?

前回は、目を動かすと痛い場合、考えられる原因は何かを説明しました。今回は、「逆さまつげ」の治療方法はあるのか、具体的に見ていきましょう。

目に支障がなければ、そのままで構わないが・・・

まつげは、目にゴミなどが入るのを防いでくれる、ガードマンの働きをします。まつげのトラブルで多いものは、逆さまつげです。

 

逆さまつげと呼ばれるものには、まつげの生えている方向は一定でもまぶた全体が内側へ入り込んでいる「眼瞼内反症」と、まつげの生えている方向がまちまちで、内側へ向かって生えているまつげが眼球にあたる「睫毛乱生」の2種類があります(これら2つが合併する場合もあります)。

 

[図表]逆さまつげ(下まぶたの場合)

 

小さい子どもの場合特に、下まぶたがふっくらしているため、まつげが内側に入り込んでいることがよくあるのですが、通常は自然に治ります。目に何の支障もなければ、逆さまつげはそのままにしておいても構いません。

逆さまつげのタイプによって治療法は変わる

しかし、まつげがあたって目がゴロゴロしたり充血したりする場合は、角膜が傷ついて視力が落ちる可能性もあるため治療が必要です。ビューラーでカールすることでも、ある程度は予防できますが、根本的治療ではないため、治るわけではありません。

 

内反症は、手術により治療します。上まぶたの場合は、二重にすることで逆さまつげを治します。一般的な美容整形の二重手術と同じで、まぶたを切らず糸でとめる「埋没法」と切開する「切開法」があります。

 

埋没法はときとして糸が出てしまうなどのトラブルがあるようですが、どちらを受けるかは目の状態によるので医師に相談しましょう。

 

特に注意してほしいのは、「眼瞼内反症」の場合、入り込んでいるまつげが気になってまつげを抜いてしまうと、新しく生えてくるまつげが短いうちから目の表面にあたってしまうようになり、角膜が傷つくなど目のトラブルに発展してしまいますので注意が必要です。

 

「睫毛乱生」の場合、まつげを抜く、あるいはまつげの毛根を電気で焼く手術で治します。

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連載正しい知識を身につける――まぶた、まつげ、検査、白内障に関するQ&A

日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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